メンター制度とフォロー研修で、悩みがちな若手・新人をサポート

懇親会はメリット・デメリット???

当社が実施した新人フォロー研修の事前課題の中で、新人の悩みとして「懇親会など会社のイベントに行きたくない」というものがありました。その理由は「専門知識の勉強にならないし、会社とプライベートとのメリハリをつけたい」というものでした。加えて、「参加しないデメリット・リスクを知りたい」と加えられていました。社会性の欠如の現れと言っていまえばそれまでですが、人間関係の維持を損得でしか考えられないとすると少し残念です。

今の若手は「育ちが遅い」上司・先輩の配慮が大事

年間2万人の新人向けに研修を実施する中で最も感じるのは、今の若手は「出来が悪いのではなく、育ちが遅い」ということです。つまり、適切なサポートがあれば、数年で素晴らしい戦力になるのはご存じの通りです。


ただ、このような若手は心を許せる同僚や上司も出来にくいため、ひとりで悩みを抱えてしまい、戦力になる前に離職してしまいがちです。よって、上司・先輩が「彼(彼女)は今、何を考えているのか」をたえず配慮し、育つサポートをする必要があります。

解決策(1)〜新人フォロー研修で悩みを共有

この「抱え込み」は、新人自らが、新人フォロー研修を通してでスッキリさせることが可能です。冒頭で、配属後の「成功体験」「失敗体験」を受講者同士で話していただきます。すると、意外にも自分が「うまくいかない」と悩んでいることが、他の人もそうだということがわかり、気持ちを楽にすると同時に解決の糸口をつかむことができます。

解決策(2)〜メンターを立てて定期的に話をきく

「メンター」とは、相談に乗ったり助言をしたりという、気持ちの面でサポートする役割を言います。実際に職場で指導をする「OJT担当者」とは別に、違う職場の人を起用する場合が多いです。


本当は、新人・若手が自らメンターになりうる上司・先輩を見つけらることが理想なのですが、制度をつくり、こちらから声をかけてあげるようなサポートを取り入れると「抱え込み」も減ります。(なお、よく聞く話に「面談の時間をとっても、新人が心を開いてくれない」というご意見もあります。しかし、新人は反応が薄いだけで、とても感謝していることが多いです。(私中島の経験です)。


客観的に悩みを整理することがメンターの役割
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