研修動向(2009年度)


9月に、当社の2009年度が終わりました。そこで、研修動向として、研修ごとの実施回数を1年前と比較してみました。


1.実施回数の比較(2008年度⇒2009年度)

前年度比 研修内容
 2.1倍  メンタルヘルス関連の研修
 1.6倍  育成・OJT関連の研修
 1.4倍  時間管理・タイムマネジメント関連の研修
 1.4倍  接遇・CS(顧客満足)向上の研修
 1.4倍  問題発見解決・業務改善関連の研修
 1.3倍  話す力向上・プレゼンテーション研修
 1.2倍  クレーム対応関連研修
 1.2倍  管理職・段取り力(管理職に求められるスキル)研修
 1.1倍  ビジネス基礎研修(マナー・仕事の進め方)
 1.1倍  ビジネス文書研修(文章力向上研修)
★なお2010年度は、上記に加えて評価者研修、リーダーシップ研修が増加傾向です。


2.解説

メンタルヘルス

これから導入なら「メンタルヘルス基礎」、導入済みなら「セルフケアメンタルヘルス対策をスタートさせた組織では、まずメンタルヘルスを知る研修実施が大幅に増えました。また、メンタルヘルス対策を既に実施している企業では、セルフケア(本人がストレスに気付き自ら対処すること)対策の研修実施が増えました。

新しいOJT体制を模索

慢性的に指導者が不足していること、また指導にかけられる時間が減っていることから、旧来の一対一のOJT制度が破綻している傾向です。新しいやり方を模索するお客様が多いようです。お客様に合った新しいOJT体制を作るサービスや、OJT研修が人気です。

コストダウンのため業務改善、タイムマネジメント

コストダウン、人手不足対応として、業務改善が急がれています。業務改善、タイムマネジメントに関する研修実施が増えました。個人の業務改善研修仕事効率化のためのタイムマネジメント研修が人気です。

職場全体でCSを改善する動き

CS改善に取り組む組織が大幅に増えています。単なる接遇研修ではなく、CS改善運動実施のトレーナー育成が多いです。また、事前にCS調査を実施し、それを踏まえて研修を実施する場合も増えています。

基本的な姿勢や動作を見直している

特に、民間企業の営業職等に多く実施しています。基本的なプレゼンテーションの姿勢や基本動作等から強化する必要性を考えるお客様が多いです。営業の身だしなみやマナーを見直す研修(新人から30、40歳代まで)のお問合せも多くありました。

製造業中心にクレーム対応研修増

空前の失業率から、社会ストレスが増えたようです。製造業中心にクレーム対応研修の実施が2009年、大幅に増えました。

リスク管理、組織変革のリーダー研修

段取り研修(係長、課長補佐対象)リスクマネジメント研修(課長、部長対象)を加えて、管理職研修が増えました。リスク管理、組織変革のリーダー育成を目指す研修が人気です。